映画「gifted/ギフテッド」を観てきました。


表題なギフテッドのメアリーを演じているのが、フラーハウスでローズを演じている子だときいて「こいつぁ行かねば!」ということで観に行ってきました。
スケジュールの都合がついたので行けたのですが、公開してすぐに行くとか、アニメ映画を除くと久しぶりかも・・・・



:あらすじ:
7歳のメアリーは、クルーザーの修理をして生計をたてる叔父のフランクと、片目の猫フレッドと、フロリダで暮らしていた。ずっと自宅学習ですごしていたが、フランクに説得されて学校に行くことになった。でもメアリーにとって、学校の授業は超退屈。なぜなら彼女はギフテッド(神から才能を与えられた者=天才)で、数学に突出した才能を持っており、「1+1は?」なんて問題は簡単すぎるのだ。
普通の学校にイマイチ馴染めず、校長先生からギフテッドの学校に奨学金で通わないかと提案されるも、フランクは「普通の子どもとして育てたいから」と拒否する。ところが、ある時フランクの母でメアリーの祖母でもあるイヴリンが現れて・・・。







:一言感想:
母とは因果な生き物だね


:雑感:
イヴリンは特別な才能をもったメアリーを、マサチューセッツの自分のもとで、ギフテッド専門の特別な教育を受けさせることを熱望するが、数学的才能を持っていたが故に”普通”とは無縁で生きることに不器用だった姉(メアリーの母)を間近で見てきたフランクは、メアリーを姉の二の舞いにはさせまいと母と法廷で争う。
法廷では脚本の匠さがよくでていて、闘い方をよく知っている弁護士たちが、”ただのしがない修理工”かと思われたフランクの意外な過去や、イヴリンの”母の愛”というより”狂気”を見せてくれる。また、残念すぎるメアリーの実父の残念具合の示し方がイマドキな点も興味深かった。
裁判も折り合いがつき、このまま「クレイマー、クレイマー」の叔父祖母版みたいな話で終わるのかな?と思ったところで、猫が。猫がね。アカデミー賞に動物部門があったら確実にとりますよ、この猫は。



イヴリンは、多大な期待をかけて教育を施したにも関わらず”人生をドロップアウト(自殺)した娘”のかわりに、孫にその期待をかけようとしているただの教育ママか。はたまた、メアリーの可能性を信じ、彼女の能力を活かすことを一番に考えている、才能のよき理解者なのか。
前者にしかみえないけど、実際子どもを育てていると、多少子どもが嫌がることでも「これは必要なことだから」とやらせる場面は多々あるわけで・・・。自分はこのイヴリンを、ただの「嫌な教育ババァだなぁ」とは言い切れないのでありました。



その他
・私こういう話好き。
・メアリーを演じるマッケナ・グレイスちゃんが超かわいくて、小賢しくて、たまらなく愛しい。
・「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニングを思い起こさせる。
・隣人のロバータはただの世話好きおばさんじゃなくて、彼女にも何か過去があると良かったよね
・面白いか、面白くないかで言うと面白い