夏休みを一日利用して、夫とデートしてきました。
今回は映画デート。鑑賞に選んだ作品はこちらです。



帰ってきたヒトラー






あらすじをざっくり説明すると・・・
現在にタイムスリップしたヒトラーが、起死回生を図る
テレビマンに拾われ、ものまね芸人としてデビュー。
その半端ない作り込み(と思われている)から一斉を風靡し、 
ネットやマスメディアを巻き込んで一躍スターになっていく

という話。


こういうコメディは映画館で見ないと、もう見ない
(レンタルしてまで見ようとしない)よね、ということで
選んだ作品だったのですが。。。。。いやはや。



この夏いちばん恐ろしい映画だった。





笑えば笑うほど、「この映画の着地点はどこなんだろう」と
どんどん怖くなっていった。そして、その怖さは
現実に起きている問題(流入するシリア難民とそれを排斥しようと
する人々、ヨーロッパ各国の右傾化などなど)とクロスして、
"わらいごとじゃねぇぞ"になっていく。



極悪人や、悪の権化のように描かれることの多いヒトラーだけど、
そもそもなんで民衆は彼を選んだのか。そして、支持したのか。

民衆の求めるものを、彼が持っていたからなんだよね。
その片鱗(支持されるヒトラー)が垣間見れるんだけど、
ヒトラーの言動に対してうっかり「お前の言うことも一理あるわー」
と思ってしまう自分にもゾクッとした。




私たちは、本当に歴史から学んでいるのだろうか。





とりあえず、31日は投票に行こうと思いました。


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政治とか歴史とか語るのはちょっと柄じゃないんで、
気づいたことなどを・・・・


・「おっぱいぷるんぷるん」の空耳で日本ではおなじみの
「ヒトラー最後の12日間」のあのシーンのオマージュが!!
・似顔絵描きますのところに貼ってあった女性の顔はエヴァ・ブラウン!?
・ドイツにおける犬の地位が高すぎて。
・犬視点の映像は誰がいつ撮ってたの?
・あのおばあちゃん、日本でやるなら絶対樹木希林


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今回の映画を見て、思い出した事柄をいくつか。


ヒトラーの秘密図書館

ヒトラーがどんな本を読み、どう影響されていったのか。
「本を読みなさい」というが、本当に本を読むことはよいことなのか。
そんなことを考えさせてくれる一冊。

ティモシー ライバック
文藝春秋
2012-12-04




ボラット

カザフスタンからきた(という"てい")で撮影されたドキュメンタリー風の映画。
あまりのやり過ぎっぷりにキョウコさんは途中で見られなくなったほど。
ほんとひどい(褒め言葉)。
私は「帰ってきたヒトラー」はこの映画に似てるな、と思ったんですが
多分、同意は得られない。


サシャ・バロン・コーエン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2010-06-25



ヒトラー 最後の12日間

おっぱいぷるんぷるん 




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最後に。


世界はまだまだ大丈夫だと信じたい。