gleeをファイナルシーズンまで見たので、ここらでgleeについて書こうと思いたちまして。
gleeは高校のグリー部(平たく言うと合唱部だけど自分の経験した合唱とはだいぶ違う)を描いたドラマで、高校生たちが自分のおかれた状況との戦いや、夢を目指して頑張る話です。毎回素晴らしい歌唱パフォーマンスを見せてくれます。
そんなドラマの魅力をうざくも語ります。
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今回は、スーことスーザン・シルベスターについて。
演者は身長が182センチの女優ジェーン・リンチ。日本語吹き替えはベテラン野沢由香里さん
です。
スー・シルベスターとは、glee部を潰してその予算をチア部のものにしようと企むチア部コーチで、glee部の部員たちをはじめ、自分の意にそぐわない者達には数々の嫌がらせを行います。
ひとことで言うと悪役。
gleeの最も評価すべき点のひとつとして、この スー・シルベスターというドラマ界きっての悪役を生み出したことがあげられるといえます。
機嫌が悪い時は生徒だろうが他の職員だろうが突き飛ばして歩き、家を売るときには庭の土に今後百年植物が育たないように塩をねりこみ、勝利のためには血反吐はくまで厳しいトレーニングをさせる。
その振る舞いは幼稚とも言えるけど、いいことも悪いこともなんでもズバズバと言ってのける姿は逆に爽快だったりもする。気がついたら何故か味方になっていたり、それとなく生徒たちを導いていたり・・・
彼女の本心がどこにあったのかはわかりませんが、主人公(の一人)ウィル・シュースターの良きライバルであり友人であったことは確かです。
ダウン症の姉をもち、親は手がかかる子どもたちを避けるように常に不在(自他共に認める育児放棄)。姉の事をからかわれ、いじめをうけ・・・それをはねのけているうちにあのように強くなったという背景もあります。
最強に憎ったらしい人なのに、弱者には(不器用ですが)寄り添う姿勢を見せるところもこれまたニクタラシイ。
最終回、最後の"あのスピーチ"は、スー・シルベスターが言うからこそ成立するのもニクタラシイ。
ただひとつ惜しいのは「スーのテーマソング(BGM)」がなかったこと。
もしもあればスターウォーズのダースベイダー(帝国)のテーマや、オズの魔法使のダルチさん登場テーマのように、伝説になっただろうに。